メンデルスゾーン
作曲(1839年)
ピアノ三重奏曲第1番ニ短調Op.49
このジャンルの有名曲の一つ。過去の室内楽作品をよく収集・研究していたことで知られるシューマンから「ベートーヴェン以来の傑作」と激賞された。第3楽章スケルッツォと第4楽章アレグロ・アッサイ・アッパショナートは意外に奏者の運動能力が要求される。チェロの独立性は少ない。
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ヴィラ=ロボス
作曲(1930年)
ブラジル風バッハ第1番
バッハの精神でブラジルの素材を料理するという、パリ留学の影響が窺える発想による作品シリーズの第1弾。導入曲(エンボラーダ)、前奏曲(モディーナ)、フーガ(コンバーサ)の3曲からなる。バッハ風の楽曲がところどころで南米的に歌ってしまうといった風情の作品。
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芥川也寸志
作曲(1953年)
弦楽のための三楽章「トリプティーク」
和製弦楽合奏曲の傑作。N響常任指揮者であったクルト・ヴェスの米国公演での演奏会に合わせて委嘱されたもので、時間の制約からか冒頭楽章以外は以前の作品からの流用。近代的な和声、原始的で執拗なリズムが大きな魅力を放ち、急緩急のまとまりのよい組曲に仕上がっている。
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